高すぎるスキル壁と低単価競争の波にのまれ、Webデザインへの夢を断念した挫折記録
Adobe Photoshop、Illustrator、およびFigmaを使用していました。主にクラウドソーシングサイト(クラウドワークスやココナラ)を通じて、バナー作成やランディングページ(LP)の
30代 / 女性
Webデザインを始めたきっかけは「在宅でクリエイティブな仕事がしたい」という憧れからでした。独学でデザインツールを習得し、ポートフォリオを準備していざクラウドソーシングサイトに参入しましたが、そこで待っていたのは想像を絶する「レッドオーシャン」の現実でした。 まず、一つ目の理由は「圧倒的な低単価」です。実績がない初心者が案件を獲得するには、相場よりもかなり低い価格で提案せざるを得ません。例えば、1枚制作するのにリサーチを含めて5時間以上かかるバナーが、報酬わずか1,000円(手数料を引かれると800円程度)ということも珍しくありませんでした。時給換算すると200円にも満たず、これではPCの電気代やソフトの月額利用料を払うのがやっとで、生活の足しにするどころか赤字に近い状態が続きました。 二つ目は「激しすぎる競争」です。一つのバナー案件に対して、募集開始から数時間で50人以上の応募が殺到します。その中にはプロ級のポートフォリオを持つ人や、スクールを卒業したばかりの意欲的な初心者が溢れており、提案文を練り込むだけで数時間を費やしても、結局一度も選ばれないという日が何日も続きました。選ばれるためにはさらに単価を下げたり、無償での修正を無制限に受け入れたりといった過酷な条件を提示せざるを得ず、完全に「買い手市場」になっていました。 三つ目は「精神的な疲弊」です。本業が終わった後の深夜や貴重な休日をすべて制作に充てていましたが、クライアントからの度重なる修正指示や、デザインに対する厳しいフィードバック(時には人格を否定されるような言い回しもありました)により、次第にデザインすること自体が苦痛になってしまいました。「好き」を仕事にしようとしたはずが、いつの間にか画面を見るだけで吐き気がするほど追い詰められていたことに気づきました。 最終的に、半年間必死に活動して得られた総収益はわずか5万円程度でした。学んだスキル自体は無駄ではなかったと思いますが、副業としての「持続可能性」を考えたとき、私にはこの過酷な競争を勝ち抜く才能とメンタルが足りないと判断し、2024年の春にデザイン関連の活動をすべて停止しました。