時給換算で最低賃金以下…「フルテロップ」の重労働と修正地獄に疲弊し、本業への支障を恐れて撤退
使用ソフトはAdobe Premiere Proです。スペックの良いMacBook Proをこのために購入しました。 主にクラウドソーシングで、ビジネス系YouTuberやエンタメ系の切り抜き動画の
30代 / 男性
私が動画編集の副業を辞めた最大の理由は、作業にかかる膨大な時間と報酬が見合わず、心身ともに限界を感じたからです。 当初は「これからは動画の時代だ」と思い、将来的なスキルアップと月5万円程度の副収入を目指してスクールで基礎を学び、Adobe Premiere Proを契約してスタートしました。しかし、実際の案件は想像を絶する過酷さでした。 特に負担だったのが「フルテロップ(話している言葉すべてに字幕をつける)」の作業です。10分の動画素材に誤字脱字なく、タイミングを合わせてテロップを入れるだけで数時間かかります。さらに、効果音やBGMの選定、画像挿入などを行うと、1本の動画を完パケするのに平気で8時間〜10時間ほどかかっていました。 それに対して報酬は、1本あたり3,000円〜5,000円程度が相場でした。時給換算すると300円〜500円程度にしかなりません。「慣れれば速くなる」と自分に言い聞かせましたが、クライアントからの修正指示(フォントの変更や、微妙な間合いの調整など)が入ると、さらに時間は削られます。中には抽象的な指示で何度も修正を求められることもあり、精神的にも消耗しました。 37歳という年齢もあり、本業(9時〜18時)が終わった後に深夜2時、3時までパソコンに向かう生活は体力的に無理がありました。慢性的な寝不足で本業中に強烈な眠気に襲われたり、肩こりと眼精疲労で頭痛が止まらなくなったりと、明らかに健康を害し始めました。 「土日もすべて編集作業に費やして、得られるのは数万円。失うのは健康とプライベートの時間」という現実に直面し、これ以上続けるのは人生の質を下げると判断して辞めることにしました。